第25回潮風のキルト展

第25回潮風のキルト展

第25回潮風のキルト展

日時 :2019年11月15日(金)~18日(月)10:00~15:30(最終日は14:00まで)

場所 :砂浜美術館(高知県黒潮町 入野松原)※雨天および最終日:ふるさと総合センター

Patch-Work-Lifeさん

審査員 :Patch-Work-Lifeさん

【プロフィール】
手芸男子ユニット「patch-work」の二人を中心に集まりました。インテリアデザイナーの目線で創りだす、あたらしい「デザイン×パッチワーク」のカタチを発信しています。

【総評】
『布を楽しむ』をテーマに、今年も沢山の素敵な作品を「潮風のキルト展」にご出展頂き、誠に有難うございました。今年で第25回を迎える「潮風のキルト展」の審査を、昨年に引続き務めさせて頂きました、Patch-Work-Lifeと申します。
毎年11月にこの大自然の中で開催されるキルト展。この最高のロケーションの中で「布を楽しむ」のテーマの通り、どの作品からも創意工夫に溢れ、楽しみながら制作された想いが、どの作品からも感じとることができました。潮風にそよぐ木の葉や、木漏れ日。また色鮮やかに咲くラッキョウの花たちと共に、沢山のパッチワーク・キルトたちもひらひら、ゆらゆら と。砂浜美術館の松原で今年も気持ちよさそうに泳いでいます。
2019年・第25回「潮風のキルト展」審査の基準としましては、

【表現力】= 布で想いやイメージを表現すること
【メッセージ性】= 何をどう伝えたいか
【創意工夫】= 布を楽しみながら工夫されたこと

上記3項目を中心に、1作品1作品、僭越ながらPatch-Work-Lifeメンバーで審査させて頂きました。テーマやコンセプト、切り口や視点を変えて見ると、今までとはまた違った作品が生まれるかもしれません。今まで使用されたことのない色彩の布や異素材を使用されてみるとか、新しい何かに挑戦しご自身の創作の幅を広げられると、パッチワークの楽しさがより一層深く大きくなると思います。 身近な人以外に向けたパッチワークだったらどんなデザイン?もしプレゼント用だったらどんなカタチ? 自分自身に問いかけながら、制作される前に一度立ち止まって考えてみると、今までとは違う作品が出来る ヒントやアイデアが生まれるきっかけになる事もあります。皆さまだからできるパッチワーク・キルトを制作されることを、今後も楽しみにしています。 「あなたがパッチワークすれば、世界はもっと楽しくなる」 パッチワーク・キルトを通じて、みなさまが布を楽しみ、様々な方が笑顔になれますように。

Patch-Work-Lifeメンバー⼀同

入賞作品一覧


【大キルトの部】

潮風大賞 1点(賞金10万円)

廃田に咲く

タイトル:廃田に咲く

作者:森 澄子(高知県幡多郡黒潮町)

【作者メッセージ】
十数年前までは山奥に行っても小さな田んぼも大切にされ稲が植えられていた。そんな田んぼが所どころ荒れている。後継者不足の問題か?田は荒れても彼岸の時季に咲く花に自然の力を感じる。廃棄前のジーンズで滅びゆく田を描いてみた。

作品中央に配置された、美しくて妖艶なリコリス(ヒガンバナ)の佇まいと、背景をデニム布を繋ぎ合わせ廃田を上手く表現されたとても印象的な作品で心を動かされました。花びらのラインに沿ってデニム布を裁ち切り、花びらには赤色の着物を用いて奥行感と立体感を演出され、雄しべと雌しべにはロープを用い繊細なラインを表現させるなど、ご自身の頭の中にあるイメージを具現化させるアイデアと工夫が見事で、独創的でお洒落な作品に仕上がっています。作品の後面から透けたリコリスの映り方が幻想的でとても驚かされました。

Patch-Work-Life

潮風賞 1点(賞金5万円)

夏の思い出

タイトル:夏の思い出

作者:小松 和惠(高知県香美市)

【作者メッセージ】
何もしたくない暑い暑い8月の初旬の朝、夫を誘って北川村モネの庭に出かけました。いつもなら青い睡蓮が目的だけれど、今回はもうひとつ…小さな生き物。水の庭でいつもの風景に癒された後、花の庭へ。そこでオミナエシの咲いている場所でたくさんのブルービー発見!!「幸せを運んでくれる」という青い蜂たちに出会えて暑さもどこかへ飛んで行った一日でした。

ミシンとハンドを融合させた、壮大で優雅な作品に仕上がっています。様々な布や手法を用い葉の表面や水面の青色の写り方の表現がとても上手く、オミナエシ(女郎花)にブルービーが飛んでいる風情が目に浮ぶような作品になっています。作品全体通じての配色の濃淡や、キルトの入れ方など一つ一つの制作プロセスが丁寧に愛情を込めながら色んな手法や繊細な色使いで仕立てられ、作者が布を楽しみながら制作された姿が目に浮かんできました。

Patch-Work-Life

ささやき賞 1点(賞金2万円)

やすらぎの小径

タイトル:やすらぎの小径

作者:一柳 美惠子(愛媛県松山市)

【作者メッセージ】
ペーパーピーシングの手法で全部、かたちの違う286ブロックのログキャビンたち。それぞれが向かう径の先には、何が待っているのだろう。楽しい事があるといいな・・・・・。

布達が自らの意思があるように布が躍り、どこかトリックアートの要素を持っているような、見ている側が何かを感じ、考えさせられるような不思議な作品に仕上がっています。「やすらぎの小径」というタイトルと作品が、ログキャビンという技法を用い、中へ奥へと潜りぬけていくような独特の世界観を表現されています。白からベージュ、茶色へと移り変わるグラデーションも、布を楽しみ、また悩みながら制作され、作者の制作意図や発想の視点がとても気になる作品です。

Patch-Work-Life

【小キルト・クッションの部】

こもれび大賞 1点(賞金2万円)

山北の棒踊り

【小キルト】
タイトル:山北の棒踊り

作者:⼤野 ⽂代(高知県高知市)

【作者メッセージ】
白装束にたすき、はちまきをした若者達がりりしく舞う「山北の棒踊り」です。もう少し若者達を大きくすれば迫力が出せたかな……と。(何年か前の高知新聞様の写真を参考させてもらいました)

ご自身が作品として着地したい完成イメージを、様々な手法や技術を工夫しながら制作された所が随所に垣間見えました。髪型や表情など観客の一人一人に特徴や動きを細かく表現され、洋服を裁ち切りで制作されたザックリ感が、作品全体に柔らかさと温かさを助長させています。地面のキルトラインが棒踊りの勢いを表し、演者達が着ている胴着のステッチが、体のラインや胴着シワなど上手く表現されており、作品を眺めていると、観客の歓声や演者の掛け声などが作品から聞こえてくるかのような、ダイナミックな作品に仕上がっています。

Patch-Work-Life

こもれび賞 2点(賞金1万円)

DJ サンタモニカ

【クッション】
タイトル:DJ サンタモニカ

作者:夕部 真樹(高知県四万十市)

【作者メッセージ】
履けなくなったGパンで愛犬「DJ サンタモニカ」を制作しました。

かわいい^ ^!!今にも動き出しそうなリアルなフォルムと表情にビックリしました。抱っこして連れて帰りたくなりました。サンタモニカさんの視線の先に何かを見つめているような目つきや後ろ足のラインなど。哀愁漂う佇まいや雰囲気がとても印象に残り愛おしくなりました。デニム布を使用して作られた愛犬の立体キルト。耳を切りっぱなしで表現し、また首元には赤いバンダナでアクセントに。この独創的な立体リストの発想に驚き、作者の愛犬に対する愛情の深さを感じました。

Patch-Work-Life

海の貴婦人親子

【小キルト】
タイトル:海の貴婦人親子

作者:大迫 綾美(高知県幡多郡黒潮町)

【作者メッセージ】
布や小学校で買った裁縫道具と向き合ったのは何年ぶりだろう。記憶の中では、家庭科の授業以来。キルトの前にまずは、玉結びから。「糸をこーしてクルクルねじればできる」という先生の説明。できん!だからいつも固結び2回。だったのが、今回キルトを始めてクルクルの理屈が分かり、できるように!!レベル上がった私!縫い終わって、さぁ玉止め。これもできん。「針に糸をクルクルして爪で持ったまま針を抜く」びよ~んと余白。これは最後まで習得できず。また来年頑張ろう。

タイトルのネーミングも素敵です!作品全ての布を青系の布で統一し、バンダナの柄を用いてニタリクジラさんの表情や描写を上手く表現されています。背景に使用されたワッフル地が太陽の光を受け、海水の流れや深みを感じさせ、その海中を泳ぐ親子のクジラさんのフォルムや動きがとても上品で優雅に泳ぐ姿が目に浮かんできました。作品づくりに悪戦苦闘されながらも、作者の表現したい世界観が伝わる、布を楽しまれた作品に仕上がっています。

Patch-Work-Life

【全部門より】

審査員:自然工房

「!」賞 1点(賞金1万円)

布を楽しむ ~ようこそパリへ~

【小キルト】
タイトル:布を楽しむ ~ようこそパリへ~

作者:近藤 紀子(愛知県名古屋市名東区)

【作者メッセージ】
お気に入りの布を自由につないだら1枚布のようになりました。刺繍とキルトだけでは少し単調かなと思い、チャームを作って付けました。子供の頃の洋服に付いていたタグやボタンを再利用し、リボンやブレードもプラスしました。今回の作品は、ちゃんとした製図が無いです。お手本になるような作り方を見ることもなく、布を楽しむことによって出来た作品です。憧れのパリへの思いが伝わるといいなと思います。

1目みておしゃれなキルトだナと思いました。出来そうでできない布の組み合わせ…。憧れが色に表れていると思います。この感性を持ち続けてほしいと思います。

自然工房

審査員:来場者

砂浜美術館賞 2点(次回キルト展応募券)

かわいい草花

【大キルト】
タイトル:かわいい草花

作者:田岡 朝子(高知県香美市)

【作者メッセージ】
私の家のまわりには、まだ自然がのこっています。シロツメグサ(クローバー)、カラスノエンドウ、オオイヌフグリ、エノコログサ(ネコジャラシ)などたくさんの小さくて、かわいい花が咲きます。

思いをつなぐ

【大キルト】
タイトル:思いをつなぐ

作者:佐賀町民館デイサービス(高知県幡多郡黒潮町)

【作者メッセージ】
区画ごとに一人ひとりの思いが込められ、つながり大きな作品となりました。佐賀町民館のデイサービス参加者には、パッチワークが得意な方も、苦手な方もおられます。しかし、制作中の参加者に笑顔や笑い声が絶えることはありません。ひとりでは完成が難しかった方も皆と一緒に作り上げ、つながった時、その区画はなくてはならないものとなりました。誰もが手を取り合い、分かち合える社会になっていくよう、ここから思いをつなぎ始めます。

フォトギャラリー


第24回潮風のキルト展

第24回潮風のキルト展

第24回潮風のキルト展

日時 :2018年11月10日(土)~12日(月)10:00~15:30(最終日は14:00まで)

場所 :砂浜美術館(高知県黒潮町 入野松原)※雨天:ふるさと総合センター

Patch-Work-Lifeさん

審査員 :Patch-Work-Lifeさん

【プロフィール】
手芸男子ユニット「patch-work」の二人を中心に集まりました。インテリアデザイナーの目線で創りだす、あたらしい「デザイン×パッチワーク」のカタチを発信しています。

【総評】
このたび『第24回潮⾵のキルト展』の審査を務めさせて頂きましたPatch-Work-Lifeです。今年も想いのこもった作品をご出展頂き誠にありがとうございました。
世界中のどこをさがしても他に類を⾒ない最⾼なロケーションである、ここ砂浜美術館で開催される「潮⾵のキルト展」。潮⾵にそよぐ⽊の葉やラッキョウの花とともに、沢⼭のパッチワーク・キルトたちもひらひら、ゆらゆらと気持ちよさそうに泳いでいます。
パッチワーク・キルトを通じて想いを繋ぐ。⾃然を繋ぐ。⼈を繋ぐ。思い出、感動、喜び、希望、ときには悲しみさえも。皆さまの作品を拝⾒させて頂き、布を楽しみ、また様々な想いをキルトに込めながら、アイデア溢れるパッチワーク・キルトの表現に嬉しくなり、どの作品からも楽しく、様々な想いを持って制作される姿が⽬に浮かんできました。
2018年・潮⾵のキルト展の審査の基準としましては、【表現⼒】【メッセージ性】【インパクト】この3つを基軸に、今年はこの砂浜美術館で、そよ⾵や⽊漏れ⽇たちと⼀緒に気持ち良さそうにひらひら・ゆらゆらとする佇まいも、審査の対象とさせて頂き、想いを込めて審査させて頂きました。
皆様の様々な作品を拝⾒させていただき、たくさんの感動やたくさんの発⾒ができたこと、本当に感謝しております。『パッチワーク・キルト』は⾃由です。縫いの技術の上⼿い下⼿はもちろんありますが、⾃分の想いを表現したい上⼿い下⼿はありません。
これからもパッチワーク・キルトを通じて多くの⼈がつながり、また⾃分⾃⾝とつながる。そしてここ砂浜美術館の⾃然とつながることで、みなさまの世界がより⼀層楽しくなりますよう⼼から願っております。

Patch-Work-Lifeメンバー⼀同

入賞作品一覧


【大キルトの部】

潮風大賞 1点(賞金10万円)

夜明け

【大キルト】
タイトル:夜明け

作者:吉⾒ ミサ⼦(愛媛県)

【作者メッセージ】
藍染や絣が好きで作品を作ったりしました。その時残った⼩さな布も捨てられずためていました。それらを使い、新しい朝の冷たい空気と静けさを表わしてみました。

澄んだ空にピンっと冷えた空気が伝わってきます。夜と朝のすき間、ブルーモーメントを見事に捉えた美しい作品ですね。同系色の様々な布を駆使され、ログキャビンで朝焼けの微かな光と夜空とのグラデーションが作品に奥行を与えたその表現力と技術力は素晴らしいです。藍染の布や絣という日本ならではの良質な布を使用されたからこそ、色味に立体感と深みを与え、どこまでも広がっていく夜空を見事に表現された素敵な作品に仕上がっています。

Patch-Work-Life

潮風賞 1点(賞金5万円)

こいのぼりの川渡り

【大キルト】
タイトル:こいのぼりの川渡り

作者:⼭中 志津⾹(高知県)

【作者メッセージ】
四⼗数年前、幡多郡⼤正町⽥野々(今の四万⼗市)⼤正町に住んでいた頃、⼤正町昭和へ⾜を延ばし、そこで⾒た光景が忘れられませんでした。それが「こいのぼりの川渡し」でした。本当に衝撃的でした。だれが考えついたのでしょうか、すばらしいの⼀⾔でした。今でこそ、もうあまり珍しくはないのですが。

四万十川の風景をそのまま切り抜いたパッチワーク・キルト。四万十川の水面に映り込む空の表情や山の陰影の深み。染布に皺やタックで川の表面や奥行を出された表現力に脱帽です。チリメンを使用し、風に揺られて大空に舞う鯉のぼりが、その場の臨場感を上手く表現され、とても風情のある印象的な作品に仕上がっています。

Patch-Work-Life

ささやき賞 1点(賞金2万円)

昼星

【大キルト】
タイトル:昼星

作者:泉 由美(愛媛県)

【作者メッセージ】
昼間に⾒える星をイメージしてキルトを作りました。以前、住んでいた町のふとん店さんが閉店してしまい、その娘さんからふとんカバーや、ざぶとんカバーなどを沢⼭頂きました。あまりに⽩くきれいな布を再利⽤したくて、⼤きなキルトに変わりました。7⽉に⻄⽇本豪⾬により、以前まで住んでいた町は、⼤変な災害にあいました。私たち家族は引っ越していたので⼤丈夫でしたが、親戚の⽅々は亡くなりました。今まで住んでいた町が、まさかの災害で悲しい思いをしておりました。少しでも元気に復旧・復興を願いながら、明るい星空になりますように願いを込めて。

一年であまりにも多くの災害に見舞われた2018年。日本中が自然の恐怖になすすべもなく無力感に襲われてしまった気がします。しかし悲しみの中でも作者が、誰もが見上げる空に「復旧と復興」という希望を託され制作されたキルト。作品が砂浜美術館の光に照らし出され、白やブルーの布が様々な色に変化し、表情を変え気持ち良く風に靡かれていた姿が印象的でした。星というシンプルなデザインに泉さまの想いがシンボル化され、とてもメッセージ性のある素敵な作品に仕上がっています。

Patch-Work-Life

【小キルト・クッションの部】

こもれび大賞 1点(賞金2万円)

いい⼲(かん)じ!!

【小キルト】
タイトル:いい⼲(かん)じ!!

作者:⼤野 ⽂代(高知県)

【作者メッセージ】
⾼知の早春の陽ざしをいっぱいに受けて、⻘空の下で輝く“うるめ”達です。やっぱり天⽇⼲しが⼀番!(⾼知新聞様のステキな写真を参考させてもらいました)

ネーミング素敵デス!!魚と空との青色のコントラストや、刺繍を用い魚の鱗を表現したり、尾びれを柄布やステッチでリアルに表現された、全体の色合いや細部の工夫など、繊細且つ躍動的に仕上げられたとても立体的な作品に仕上がっています。魚一匹一匹が気持ち良さそうに空を泳ぎ、磯の香り、うるめの香りまでキルトから漂ってきそうな、とても気持ちの良い作品ですね。

Patch-Work-Life

こもれび賞 2点(賞金1万円)

僕の顔

【クッション】
タイトル:僕の顔

作者:大方高校「砂浜美術館」北澤 守(高知県)

【作者メッセージ】
あの作品は⾃分の顔をモチーフに作りました。髪の⽑や⽬の形など細かい部分を似せるのが⼤変苦労しました。でも、思ったよりうまくでき、けっこうお気に⼊りです。この経験を⽣かしてまた作ってみたいと思いました。

パッチワークは自由です。思い思いの布を使って、自分の顔をパッチワークで表現する。最高デス!!素晴らしいデス!!一見全体のバランスが不揃いに見えるのですが、ジーーっと作品を眺めていると、全体の構図に纏まりがあり、色使いも豊かに力強く表現されたまさに現代アートのパッチワークです。この自由な表現力を大切に、是非これからも「布を楽しむ」作品づくりを期待しています。

Patch-Work-Life

ここにはこれでしょ!

【クッション】
タイトル:ここにはこれでしょ!

作者:森 澄子(高知県)

【作者メッセージ】
松原には松ぼっくりがよく似合う…本当は⽴体で作りたかった…でも製図の段階で挫折(悔)それでも作りたい… 何かいい⽅法はないか?そんなことを思い考え悩みながら作りました

松ぼっくりをど真ん中に一つ。潔く潔い作品ですね!立体的に松ぼっくりを表現されたかったお気持ち。。。キルティングを細かくトラプントで表現され、また細いラインで放射線状に松葉を表現された表現力。森さまのモノづくりに対するお気持ちが作品に表れています。砂浜美術館で、木漏れ日や影が作品に映り込む佇まいが、とても風景に馴染み、自然の中で引きたっていました。

Patch-Work-Life

【全部門より】

審査員:浜田 啓さん(砂浜美術館楽芸員)

ひらく賞 1点(浜田啓氏の写真)

八千代の想い

【大キルト】
タイトル:八千代の想い

作者:一柳 美惠子(愛媛県)

【作者メッセージ】
4千枚以上のヘキサゴンをつなぎながら、ん?十年生きて来た自分を振り返る。それは些細な事で泣いたり、落ち込んだり―――。でも、笑ったり、感動したり、また嬉しい日もたくさんあった。日々の出来事は、いつも誰かが関わってくれている。だからこそだと、今更ながら気付かされる。そんな事を想いながら、今日もいそいそと針を持つ。

伝統の技法をつかいながらも、作品に宇宙を感じました。作者の想いが伝わってきます。

浜田 啓さん(砂浜美術館楽芸員)

審査員:来場者

砂浜美術館賞 2点(次回キルト展応募券)

Dear Tasha, ディア ターシャ

【大キルト】
タイトル:Dear Tasha, ディア ターシャ

作者:パッチワークキルトサークルぽえむ
   (高知県)

【作者メッセージ】
2008年に92才で亡くなったターシャ・チューダー。テレビで度々彼女の生活が放送されるのを見て、その生き方に引き込まれました。少し前になるのですが、自分達のキルトの作品展に向けて、ターシャの庭の花々を表現してみようということになりました。パッチワーク初心者やアップリケが初めてという方もいて、苦労したけれど、みんなの作品を繋ぎ合わせて大きな一枚が完成すると、「万歳!」でした。

花の散歩道

【大キルト】
タイトル:花の散歩道

作者:西谷 春代(愛媛県)

【作者メッセージ】
布が好きで、いつの間にか集まったたくさんの布達。今回の作品でお気にいりの布達を使って…大好きな花のアップリケを作りました。小さな端切れになった布も最後まで使い、楽しく製作する事ができました。私のお気に入りの作品になりました。

フォトギャラリー


第23回潮風のキルト展

第23回潮風のキルト展

第23回潮風のキルト展

日時 :2017年11月10日(金)~12日(日)9:30~15:30

場所 :砂浜美術館(高知県黒潮町 入野松原)

patch-workさん

審査員 :patch-workさん

【プロフィール】
村上史博さん(左)と丸井康司さん(右)兵庫県発「人、伝統、地域、家族をパッチワークを通じてつなぐ」活動をしているユニット。インテリアデザインを手がけてきた知識と経験を生かしたオリジナルデザインと世代を越えたコミュニティの場づくりを得意とする。

【総評】
昨年に引き続き今年も「潮風のキルト展」を審査させて頂きましたpatch-workです。 この砂浜美術館で、みなさまの制作されたパッチワークキルトが、太陽の光に照らされ潮風と気持ちよく一緒にそよぐ姿を見て、笑顔になったり、驚かされたり、ワクワクしたり、と、今年も刺激や元気を頂きながら楽しく審査させて頂きました。作品制作また作品展示頂き誠に有難うございました。この場を借りてお礼申し上げます。
どの作品からも、日々の出来事や思い出の風景などからご自身の想いや昔の記憶の1ページを、キルトに一心一針想いを込めて制作されている姿が目に浮かんできました。
2017潮風のキルト展の作品テーマである『布を楽しむ』=技術力だけでなく布で想いやイメージを表現し創作することを選考のメインテーマに、【表現力】【メッセージ性】【インパクト】の3つの項目を加え、僕達patch-work目線で感じたキルトを選考させて頂きました。
パッチワークキルトは、もっともっと、もっと、自由に制作するものだと考えています。『あなたがパッチワークすれば、世界はもっと楽しくなる。』パッチワークで作られたものや、パッチワークをする時間を通じて、あなたの世界がもっと楽しくなるように^^

入賞作品一覧


潮風大賞 1点(賞金10万円)【大キルトの部】

らっきょの花束

タイトル:らっきょの花束

作者:仲山 美智子(福岡県)

【作者メッセージ】
感激・感動・大興奮!!らっきょの花で「花束」なんてだれが考えたの・・・いったい、何本のらっきょが花束になっているのだろう。100本・200本・300本~500本。初めて見る「らっきょの花束」この感動を興奮をキルトにしたいとタペストリーにしてみました。

ガーゼ布を使って、波の柔らかさの表現と、空の雲の裏にピンク生地を入れて、夕焼けの繊細な表情がとても写実的で素晴らしい作品です。松原にはグリーン系の様々な生地を使用され夕日に照った木の葉の陰影が立体的で美しいです。

村上さん(patch-work)

ボロを用いて海や田畑の表情や、らっきょの花束の表現など、素材の使い方やそれぞれの風景に合わせた技法を用い制作されており、細かな演出や制作力が見事です。キルトの型にはまらない自由な創作感が今回のキルト展のテーマ「布を楽しむ」に合った素敵な作品となっています。

丸井さん(patch-work)

潮風賞 1点(賞金5万円)【大キルトの部】

ナイトスパイラル

タイトル:ナイトスパイラル

作者:一柳 美惠子(愛媛県)

【作者メッセージ】
眠らない街、多くの人々が暮らす街。娘が暮らす、そんな都会の夜の街を表現したかったのですが………。

様々な柄やトーンの異なるグレーの布を何色も使い分け、都会の夜の街並みを表現され、立体的な構図が奥行感を出されています。その中にオレンジやイエローをポイント色として配置され、シンプルな中に都会の夜のネオンがスタイリッシュに表現されています。

村上さん(patch-work)

ログキャビンを使って都会を表現するという発想が面白いです。またピーシングの繋ぎ目が細かく丁寧に合わされ、ランダムに角度とトーンを区切る切り替えのコードが、都会のクールで大人な表情を演出されています。

丸井さん(patch-work)

ささやき賞 1点(賞金2万円)【大キルトの部】

たいようの光とひまわり

タイトル:たいようの光とひまわり

作者:地域活動支援センター たいよう(高知県)

【作者メッセージ】
太陽の光をいっぱい浴びて育ったひまわりの様に、たいようのメンバーも元気で明るく、そして、まわりを楽しく笑顔にし、希望の光となるよう、一人一人が一生懸命縫い上げました。

正方形や長方形など様々なカタチをした色とりどりの四角形のピースで自由にパッチワークされ、仲間とワクワクしながら作品制作し完成させるまでの勢いと遊び心が感じられました。

村上さん(patch-work)

背景に色や柄の異なる四角の布を想い想いにピースワークされ、色のトーンや素材の異なる布の配置のバランスが絶妙で、スタイリッシュでとても印象に残りました。中央に配置された向日葵の構図がダイナミックで、布と格闘し、また布を楽しみながら制作された姿が目に浮かびます^^

丸井さん(patch-work)

こもれび大賞 1点(賞金2万円)【小キルトの部】

高知家のてんこ盛り

タイトル:高知家のてんこ盛り

作者:小松 和惠(高知県)

【作者コメント】
「高知家」をキルトにしてみようということで作ったキルトです。高知県には、名所も名物もいっぱいあるので、欲張りな私は、一枚の皿鉢の中にあれもこれもと思いつくままてんこ盛りにしてみました。

『楽しい!』が伝わる元気が貰える作品ですね!空・海・陸と大きく3分割に分け、全体的に解りやすいシンプルで躍動感のある作品に仕上げています。招きネコから広がるキルトラインに笑ってしまいました^^

村上さん(patch-work)

アップリケや刺繍で制作された高知県のそれぞれの題材が一目見てわかるように上手く表現され、キルトからそれぞれが動き出し飛び出してきそうな作品ですね!周りのパイピングも中央と色やレベルと合わせられとても広がりのある作品に仕上がっています。

丸井さん(patch-work)

こもれび賞 1点(賞金1万円)【小キルトの部】

波

タイトル:波

作者:森 澄子(高知県)

【作者メッセージ】
ジーンズの生地3種類と生藍で染めた晒を使い、スラッシュキルトで波を表現してみた。できるなら、3メーターくらい離れてみてほしい。

スラッシュキルトでこの作品を表現された技術や視点に脱帽です。立体感を出すようにあえて異なるジーンズ生地を使用し、ほつれ感が幻想的な風景として上手く表現されていて、とても印象的な作品に仕上がっています。

村上さん(patch-work)

So cool !! カッコイイの一言です。作品上部の遠い波は細かく穏やかに見えるように、また手前になるにつれ波が荒く見えるように繊細かつ大胆に表現されている創造性が見事です。藍独特の様々な色彩のコントラストが岩肌を上手く表し、構図も素晴らしく完成度の高い作品です。

丸井さん(patch-work)

審査員:自然工房

「!」賞 1点(賞金1万円)【大キルトの部】

花冠

タイトル:花冠

作者:中村 孝子(奈良県)

【作者メッセージ】
幼い日の楽しい時間をキルトで表現したいと思いました。浜辺で妹と2人草花を摘み、花冠を作って時を忘れて遊んだ事。大好きな水色で浜辺のイメージと重ね合せました。砂浜を走る足音 浜辺にうち寄せる波 涼やかな風 すべてが楽しい思い出です。いつまでもこの楽しい時間が終りませんように。あの頃が遠い思い出になってしまいました。

作品の中に「!」と思う所のあるキルト作家にこの賞を受け取ってほしいと思います。△の数と色の美しさに「!」 形から入るのでしょうか?色から入るのでしょうか?どこから入ればこの様なキルトができるのでしょうか?この感性を持ち続けていただきたいと思います!

自然工房

審査員:浜田 啓さん(砂浜美術館楽芸員)

ひらく賞 1点(浜田啓氏の写真)【大キルトの部】

女工愛歌

タイトル:女工愛歌

作者:奈良女子大学 生活環境学部(奈良県)

【作者メッセージ】
ファストファッション―それはアジア諸国の女性たちが低賃金で縫っている衣服。そのことに気付かないで私たちは日常衣服として着ている。彼女たちと私たちは、見えない壁で隔てられていた。映画「女工哀歌」を見て、その世界が繋がった。私たちは高い服は買えないけれど、服を簡単に棄てない選択をするだけで彼女たちとの絆は強くなるかもしれない。だから、私たちの衣服をキルトにしよう。彼女たちを思い、そして「愛」をこめて。

うまいとか、ヘタとかはあります。しかし、この作品がどうして生まれてきたかも大切です。思いが伝わる作品です。

浜田 啓さん(砂浜美術館楽芸員)

審査員:来場者

砂浜美術館賞 1点(次回キルト展応募券)【大キルトの部】

ウエルカム香美

タイトル:ウエルカム香美

作者:パッチワークキルトサークルぽえむ
   (高知県)

【作者メッセージ】
3年前、サークルの作品展に展示する目的で、自分達の住んでいる香美市を絵キルトにしました。会員18人が協力して仕上げた思い出いっぱいの作品です。

審査員:来場者

砂浜美術館賞 1点(次回キルト展応募券)【小キルトの部】

四万十川と沈下橋

タイトル:四万十川と沈下橋

作者:稲垣 英子(愛媛県)

【作者メッセージ】
新緑の四万十川と沈下橋に憧れ、見に行き感動しました。ある日カレンダーに自分の撮った写真と同じ場所と思われる風景、四万十川の沈下橋を見つけて…また感動しました。この写真を想い出にと思い、作品にしました!

フォトギャラリー


第22回潮風のキルト展

第22回潮風のキルト展

第22回潮風のキルト展

日時 :2016年11月11日(金)~13日(日)9:30~15:30

場所 :砂浜美術館(高知県黒潮町 入野松原)

patch-workさん

審査員 :patch-workさん

【プロフィール】
村上史博さん(左)と丸井康司さん(右)兵庫県発「人、伝統、地域、家族をパッチワークを通じてつなぐ」活動をしているユニット。インテリアデザインを手がけてきた知識と経験を生かしたオリジナルデザインと世代を越えたコミュニティの場づくりを得意とする。

【総評】
今回「潮風のキルト展」を審査させて頂きましたpatch-workです。作品を選考することにドキドキし、またとても悩みました。審査基準としては、キモチをカタチにするパッチワークキルトを第1選考基準のポイントとさせて頂き、今回のテーマである「布を、楽しもう!」という楽しくキルトを創作することの中で【デザイン】【メッセージ性】【ワクワク感】を感じたキルトを選考の基準とさせて頂きました。
皆さんが「楽しく」「ワクワク」して製作している姿が、どの作品からも伝わってきて、本当に楽しく作品を拝見させて頂きました。改めて『潮風のキルト展』にご出展頂きこの場を借りてお礼申し上げます。有難うございました。
日々の生活を抜き取った風景やストーリーをイメージし、それをパッチワークキルトとして表現されることは、皆様しか描けない世界にたった一つの作品です。皆様が想いを込めて作られたタペストリーは、砂浜美術館で青空のもと気持ちよく風にそよぎ、また色んな繋がりを作っています。
パッチワークで自然を繋ぎ、人と自然。人と人とも繋ぐ。パッチワークで日常や人の繋がりをデザインする。あなたがパッチワークすることでたくさんの人とつながって、楽しいことが増えることを願っています。

入賞作品一覧


大キルトの部

潮風大賞 1点(賞金10万円)

夕日とクジラ

タイトル:夕日とクジラ

作者:大方高校「砂浜美術館」(黒潮町)

【作者メッセージ】
私たちは大方高校解放講座「砂浜美術館」の受講生の男性2名、女性2名です。週2時間の授業を12回重ねて創作しました。
はじめにコンセプトを決めるために、好きな色と物をリストアップしました。そのモチーフを中心に据えて裁縫に取りかかりました。材料は過去の同講座のあまりを利用しました。それぞれのパーツの集合体として1つの作品になったことに驚いています。

色使いや描写など作り手の気持ちが入っているのが感じられる、大好きな作品です。クジラの躍動感と表情の良さ、市松模様で夕日が表現された表現力とクジラの構図。

村上さん(patch-work)

何度みても楽しく元気にさせてくれる作品です。パッチワーク・キルトに上手い下手は関係ありません。ここまで楽しく表現出来たからこそ作品にエネルギーを感じます。今後の作品づくりに期待しています!

丸井さん(patch-work)

潮風賞 1点(賞金5万円)

風の色

タイトル:風の色

作者:泉 由美(愛媛県)

【作者メッセージ】
毎年、楽しみにしているキルト展。海からの風、松林の間をすり抜ける風、らっきょう畑を過ぎる風に澄み切った空の風がいつも心地よくて、その風を風車のパターンで色にしてみました。風車がくるくる回りながら色をつけて回る風がいつまでも心地よい場所を作ってくれているようです。布で色々と表現できる楽しみが好きです。

テーマ設定からイメージの落とし込みと効果的なグラデーションを使用され風を連想させる配色やフォルムが素晴らしいです。

村上さん(patch-work)

様々な『風の色』がキルトに大胆にかつ丁寧に表現されていて、太平洋から流れる海風が砂浜を抜け、風車がカラカラと今にも回りだしそうにデザインされていますね。風車の曲線を上手く丁寧に縫いこまれた完成度の高い作品となっています。

丸井さん(patch-work)

ささやき賞 1点(賞金2万円)

シンガポールの色鉛筆

タイトル:シンガポールの色鉛筆

作者:池澤 順子(滋賀県)

【作者メッセージ】
娘からのシンガポール土産の布を使っています。幼い頃のお絵かき色鉛筆がイメージされ、ベッドカバーとして作りました。

シンガポールのお土産をきっかけに、娘さまとの幼い頃の楽しい思い出がとても伝わる作品です。色鉛筆をモチーフにシンプルなイメージからバリエーション豊かな色彩表現で構成されています。

村上さん(patch-work)

テーマを基に三角形から様々な幾何学模様でシンプルに構成された動きのある作品です。デザイン性やメッセージ性が伝わり、素敵なモダンキルトに仕上っています。これからの作品づくりにも期待しています!

丸井さん(patch-work)

審査員:自然工房

「!」賞 1点(賞金1万円)

麻の葉模様

タイトル:麻の葉模様

作者:宮﨑 紀代(高知県)

【作者メッセージ】
大好きな麻の葉模様を大好きなヘキサゴンで作りました。知り合いからいただき、大事にしまっておいた布に思いきってハサミを入れました。一葉づつ仕上がっていくのが楽しかったです。サイズも変更され、参加しやすいキルト展になりました。眠っていたキルトを出展できることに感謝します。

作品の中に「!」と思う所のあるキルト作家にこの賞を受け取ってほしいと思います。これだけ沢山の数のヘキサゴンを1つの作品に仕上げたあなたの忍耐に「!」を感じました。今後も素敵な作品を見せていただきたいと思います。

自然工房

審査員:浜田 啓さん(砂浜美術館楽芸員)

ひらく賞 1点(浜田啓氏の写真)

再会

タイトル:再会

作者:ふくいかよことその仲間達(愛媛県)

【作者メッセージ】
普段家事で忙しい主婦達が少しだけおしゃれして、いそいそと家を飛び出し、ワイワイガヤガヤとりとめもなくおしゃべり。久しぶりに出会う人、よく会っている人、何らかの形で同じ時間を共有した同士。そんな楽しい雰囲気お伝え出来たでしょうか。

なんか、ええがちや。ふんいきが。これからも、ええふんいきを大事にしてください。

浜田 啓さん(砂浜美術館楽芸員)

審査員:来場者

砂浜美術館賞 1点(次回キルト展応募券)

TシャツのT

タイトル:TシャツのT

作者:山下 和子(高知県)

【作者メッセージ】
黒潮町の真似をして、130枚のTシャツの展示です。

小キルトの部

こもれび大賞 1点(賞金2万円)

星に願いを

タイトル:星に願いを

作者:森 澄子(黒潮町)

【作者コメント】
誰が星のパターンを考えたのだろうか?そういえば最近夜空を見上げてないなー。今夜は全ての星に願いをかけてみよう・・・・

何種類もの黄色系の布地を中心から広がるように繋ぎ、星を連想するよう柔らかに広がるグラデーションが、優しく空に浮かんでいるように見えます。黒潮町でみる星空は、澄んだ夜空の中に優しく綺麗に輝いているのでしょうね。

村上さん(patch-work)

四角形を立体的に且つシンメトリーな配色で製作されていますのでバランスがよく、見る視点やポイントを変えると様々なパターンに見え方が変わります。これからも自然や人を繋ぐパッチワークキルトを期待しています。

丸井さん(patch-work)

こもれび賞 1点(賞金1万円)

アイ ウィッシュ ユア ハピネス

タイトル:アイ ウィッシュ ユア ハピネス

作者:谷原 裕(高知県)

【作者メッセージ】
4月から退職者向けの裁縫教室に通っています。梅雨末期に一念発起して創作を始めました。アップリケが終わって、キルト芯を入れ、規定のサイズに収めることができなくて、座布団として使ってました。身近な物にヒントを探し50cm四方の風呂敷を縁取りに利用しました。作品とは関係ないのですがパッチワークのおかげでこの冬My wardrobeに破れを再生した服が加わって暖かく過ごせそうです。

不思議と元気がもらえる作品です。色々と試行錯誤しながら楽しく作ったのだろうなという雰囲気がとても伝わります。

村上さん(patch-work)

創作感溢れる工夫をして表情や心情をキルトで表現され相手の事を想う気持ちが伝わってきます。これからも引続きパッチワークキルトや楽しく裁縫されるコトを期待しています!

丸井さん(patch-work)

審査員:来場者

砂浜美術館賞 1点(次回キルト展応募券)

バラと朝露

タイトル:バラと朝露

作者:大野 文代(高知県)

【作者メッセージ】
5年位前、嫁様に私の誕生祝にともらった鉢植のバラの花。毎年楽しませてくれますが、今年の5月に最初に咲いた一輪、前夜からの雨も上り、朝陽を受けてハッとする程光り輝いていました。同時に、又一つ年を重ねたと実感するのですが、老いは積み重ねない様に努力をしなくてはと思わせてくれます。ただ露の感じがうまく表現できずに四苦八苦しました。

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